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日の丸・君が代訴訟に思う

入学式や卒業式での日の丸・君が代の強要は違憲だそうで....

 
 
管理する側が、管理される側の「行動を強制する」というのは、いろいろな場面で摩擦が生ずるし、「強制されたくない」という気持ちも至極当然だと思います。
が、それが国旗を掲げて国歌を歌うという、公的な式典(例えば入学式や卒業式)で行われる事だったらどうなんでしょう。 あくまで「強制」は個人の自由を奪うモノだから、拒否しても文句を言われる筋合いではない....と?
それだったら、「その場」に立ち会うことを拒否して、職員室や教室で静かに時間が過ぎるのを待つ....というのが大人な行動だと思いますがいかがでしょうか。
....その選択が招く結果はまた別の問題ですが....

自分が帰属するクニや地域を表す旗や歌に対して、敬意や緊張感がわき起こる....というのは自然な感情だと思います。 誰だって、スポーツの場面(オリンピックの表彰台やサッカーW杯のゲーム開始前)で国歌が流れるとき、気持ちが高揚してそのクニや地域に属していることを、良くも悪くも意識する事でしょう。
それを否定するということは、その帰属する存在そのものも否定しているということになるし、そうしたいのなら全面的に否定して、その帰属から離れることもひとつの選択です。(その代わり、どこへも帰属できずに生涯流浪の生活を余儀なく=何の保証もない生活が“保障”....されてしまいますが (^_^;))

「強制することはケシカラン」「個人の自由に任せるべきだ」と、都教育委員会を相手取って訴訟を起こし、勝った負けたと騒いでいるのは、どうもポイントがずれまくっている様に思えるんですけどね。(^_^;)

思想的な「右」「左」とは違う、自分の帰属するクニの旗や歌を大切にする、という気持ちは世界のドコへ行ってもアタリマエの感情だと思います。 それを「国が強制する事はまちがっている」とか「行動を強制されたくない」とか言って子供らに範を垂れるべき教師が、入学式や卒業式で勝手なことを言っているのは納得できません。 ましてや退職後には、国からの手厚い保護(年金)を保証されている立場の教師がそんなことを言うのは.... 
何をか況やですね。(-_-;)
そんなに「自由が第1」ということなら、「退職する自由」も保証されているので、とっとと辞めて学校教育の外側から発言すればいいでしょう。

学校で朝礼なんかの時に校長先生が話をしている中、列の後ろのほうでウンコ座りしてダベっていても良いということですか? 授業の中で、教室の後ろのほうで紙ヒコーキを飛ばして遊んでいてもそれも自由だ....と?
「こういう時にはこういう行動をとる」というのは、法律や規則ではなく、ルールとかマナーと言ったもっと人間的に根源的なところにあるモノだと思います。 卒業式や入学式で国旗を掲げて国歌を歌うことを拒否して、「歌わない!」と主張しているのは単なる礼儀知らず・マナー違反ということだと、判っていないんでしょうね。

こんな教師の下で育った子供らが大きくなっていった将来が恐ろしい。
実際、昨今の小学校・中学校では、その辺の「権利」ばかりを主張して育ってきた子供らが、我が物顔で好き勝手し放題、授業が成り立たないという小学校の教室....というのもあちこちにある話です。(-_-;)
....だから去年話題になった「女王の教室」が、そうした意味でアンチテーゼにもなっていたと思います。 ああした大きな「愛」でもって生徒に接する事の大切さ....
「権利」とバーターで「義務」もあるということを、この国はもう一度根本から真剣に再構築していかないと、そのうちトンデモナイ国になっていくでしょうね。

コメント

と言うか・・・・
この訴訟に「勝利」したメンツは札付きのプロ市民でしょ。
一説には「原告勝訴させてくれそうな裁判官」に当たるまで、何回も繰り返して訴訟を起こしてる、なんてお馬鹿な話しもありますし、マトモに取り合うような相手じゃないコトはタシカ。
どうせ上級審でひっくり返る判決を、鬼の首でも取ったかのように報道するマスゴミもアレですがね。
そういえば、自らの国家や民族に固執する右翼系の若者が世界的に増えているという事実も、多少気になるところだが。(Byチョウニチ新聞)

マトモに取り合わない.... と自分は決めていても、訴訟者がプロ市民であることも知らない一般ピープルは「はぁ〜、そうなのか....」と思ってしまうという怖さはありますよね。

最後の一文、まんま引用じゃないっすか!(笑)

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