鉢伏山
昨日の午前中、自宅から45分で行ける「プチ山登り」をしてきました。(^_^;)ゞ ただ単に、眺めの良いところでコーヒーを…と思っただけなんですが。
鉢伏山は標高1,928mのなだらかな山容で、自宅から崖の湯温泉を経由して林道を上り、自家用車で気軽に行ける低山です。
ウィキペディアによると「筑摩山地」と書かれていますが、自分的には美ヶ原から連続した中央高原で、隣の高ボッチ山とセットの「気軽なハイキングエリア」という意識です。(国土地理院地図閲覧サービス“鉢伏山”)
クルマでのアプローチは、鉢伏山の肩にある鉢伏山荘管理の有料駐車場に駐めて、そこから15分あまりのトレッキングになります。 山頂部には「鉢伏大神」の小さな祠と展望台があるのみで、気軽に“雲の上”気分を味わうには最適の山です。
この日は私の他に1〜2台のクルマがあっただけで、山頂でお湯を沸かし、コーヒーを飲んでいる間だれにも行き会いませんでした。
時折ガスに包まれる静かな中でコーヒーをすすっていると、やにわに「ピャァ!」という動物の鳴き声が。
声のした方向を見ると、灌木の横に茶色の鹿が3頭こちらを見据えて立っています。 距離にして50メートルほど。
こんな近くで野生動物に遭遇するとは滅多にないこと。 すかさず持っていたカメラで何枚か撮りましたが、いかんせん16-50ミリ(デジタル換算で約24-75ミリ)の広角系ズームではアップにできませんでした。(^_^;)
そういえば最近、この美ヶ原山系でも鹿の食害が目立っている…という報道がありました。 稜線続きのこの山域、麓の中山地区でも住宅地近くでの目撃情報があったりして、この鉢伏山周辺をうろついていても不思議ではないんですが、こうやって至近距離で目の当たりにすると、正直ちょっとビビリます。(^。^;)
最初の内は中の一頭が威嚇する様な感じで3〜4度鳴いていましたが、そのうちこちらに敵意がないと判ったのか、その一頭も草を噛んだりして、15分ほどしたら灌木の中へ移動していきました。
車山高原辺りでは、観光資源でもあるニッコウキスゲが食害にあったりしているみたいで、この美ヶ原地域でも、牧草地が荒らされたり高山植物が食い荒らされたりしている様です。
何だか、人間の影響が及ばないと思われがちな山の中でも、こうして鹿が増えてしまうという様な、何らかの形での影響があるということなんですね。