« オトコとオンナの違い | メイン | 興味の対象 »

パソ通の頃

昨日、時々訪れているサイトで「こんな記事」がありました。 「NIFTY SERVEサービス開始前夜物語」と題されたその記事を読んで、初めて自分のMacを購入した頃のことを思い出しました。

私が自己所有のMacを買ったのは、1994年の夏でした。 機種は「マルチメディアパソコン」というキャッチフレーズがついたLC 575。 これで色々な雑誌付録のソフトを使ってみたり、生まれて間もない長女のために、エデュテイメントソフト(教育ソフト)を東京出張のついでに秋葉へ寄って買ってきたりしていました。(^_^;)

当時勤めていた会社の、仕事で使っていたPCはまだCUIのNEC 9800だったんですが、翌年Power Mac 8100AVを購入してもらい、ついで(?)にニフティの加入もしました。 その頃の通信環境といえば1.44Kbpsのアナログモデム。 次世代通信インフラと謳われた「ISDN 64Kbps」なんてサービスが始まった頃で、一般ユーザーにはまだ高嶺の花でした。
そんなインフラの中で、ニフティに入って出来ることと言えば、テキストベースのニュース購読とかフォーラムでの情報収集、あるいは小さなソフトをダウンロード(思えばこの頃から使い始めた言葉なんだなぁ....)して使ってみたり。 そのうちに会員限定の「プライベートフォーラム」を知り、当時愛読していた某自動車専門誌のフォーラムに加わりました。

この「NIFTY SERVEサービス開始前夜物語」にも書かれているとおり、ネット上(今のInternetではなく、あくまでパソ通の上でのお話)での会話だけでは納まらず、「オフラインミーティング」という形で実際に会う、という事の楽しさも実感していました。
その頃知り合った人達とは今も交流があるし、PCの事とかそれ以外の趣味など、物心両面で得難い存在になっています。
この記事にある
「無論良いこと、楽しい事ばかりではなかった。幸い私のFMACCGでは目立ったトラブルは無かったが、日々のフォーラム運営を行う中で会員同士の喧嘩、セキュリティがらみのトラブル、果ては脅迫メールが舞い込んだりと様々な問題が生じた。
<中略>
そうしたNIFTY時代に培ったテクニックがそのままウェブサイト運営やビジネス上のメールの書き方といった具体的なことに至るまで役立っていると思う」
という部分は特に共感できます。 実際に私もその自動車関連フォーラムで議論の当事者となってしまい、後味の悪い思いをした事もありました。

周知の通り、この「テキストでのみ意思疎通を行う」という所では、微妙な“気分”の表現が難しく、顔文字などが生まれた背景にもなっています。 思えばこの頃会得した「相手を思いやる気持ち」や「こう書いたら相手がどの様に思うのか」といった部分が、今となってはものすごく役に立っているなと思います。

この記事の最後に
「当時のフォーラムでやりとりできるレベルをはるかに超えた情報のやり取りも可能になったが果たして我々はそうした日常においてはるか昔のNIFTYフォーラムを超える豊かさを体現できているのだろうか...。」
とありますが、昨今のネット犯罪などは、まさにこうした事の“ダークサイド”が蔓延してしまっている状態だ、ということでしょう。

コメント

ニフティかぁ( ̄ω ̄)
会員限定に欲しいもの満載だったなぁ。自分は会員ぢゃないから人に頼んでダウンロードしてもらった。
( ̄ii ̄)
おらが初めてインターネットをやったのが1988年。殆どというか90%がテキスト。で、テキストの98%が1バイト系の外国語。
( -ω-)
144モデムでテキスト送信。
そげな環境でも自慢できた時代。

ニフには入っていなかったのかぁ....
そう、88年頃に「ネット」に繋げるとしたら、いわゆる“草の根ネット”とかしか選択肢はなかった訳ですよね。
いわばネットの『先史時代』ってなモンですね。(^_^;)

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)